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現在の日本はスタグフレーションか?

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現在の日本はスタグフレーションか?

                        代表取締役 河内信幸

 今の日本はスタグフレーションかどうか、Google Chromeに問いかけたところ、「AIによる概要」を含むいろいろな情報をチェックすることができました。皆様は、どのようにお考えでしょうか?

§スタグフレーションとは?§
 スタグフレーションとは、経済の停滞(不況)を意味する「スタグネーション」(Stagnation)と、物価が上昇する「インフレーション」(Inflation)を組み合わせた造語です。スタグフレーションに陥ると、不況で賃金が上がらないにもかかわらず、モノやサービスの価格が上がり続ける経済状態になります。つまり、スタグフレーションになると、景気の低迷と物価上昇が同時進行します。その結果、企業の業績が伸びず給料も上がらない“負のスパイラル”(連鎖)が続く一方で、物価の上昇が顕著になります。たとえば、1974年には、日本の消費者物価上昇率は25%を記録しました。実質的な購買力は低下し、私たちの生活は苦しくなりました。

§過去のスタグフレーション§
 1970年代に2度にわたるオイルショック(石油危機)があり、特に1973年の第一次オイルショックは世界経済をスタグフレーションに陥れました。このスタグフレーションは、1973年10月の第四次中東戦争を機に始まり、1977年3月まで続いたと言われています。OPEC(石油輸出国機構)などの産油国による原油価格の引き上げと輸出制限によってエネルギー供給が逼迫し、世界的な不況と物価上昇が同時に進行しました。世界経済は大きな混乱に陥り、日本でも物価の狂乱や買い占め騒動などの深刻な事態となりました。当時、私は東京で生活していましたが、トイレット・ペーパーや洗剤がスーパーの棚から無くなったことを記憶しています。日本では、第一次オイルショックの教訓から、省エネ化や産業構造の転換、つまり鉄鋼・造船などの重厚長大産業から自動車・電機などの軽薄短小産業へのシフトが進んだと言われています。

§スタグフレーションの要因と今日の日本§
 それでは、何故スタグフレーションが起こるのでしょうか?まず、第一にコストの上昇がコストプッシュ・インフレを引き起こすことが要因となります。原油や原材料価格の高騰、さらには急激な円安などにより、企業の生産コストが跳ね上がることが引き金となります。第二は、紛争・戦争などの地政学的リスクや、温暖化の気候変動などにより、モノの供給が大幅に減少する、いわゆる“供給ショック”がスタグフレーションの契機となります。現在の日本では、イラン戦争の勃発や中東情勢の混乱が原油や原材料価格の高騰をもたらし、急激な円安によって物価高がますます進行しています。総務省が今年5月に発表した4月の消費者物価指数は、2020年を100として113.0となり、前月比(季節調整値)は0.1%の上昇となりました。
<https://www.soumu.go.jp/menu_news/s-news/01toukei08_01000341.html>
 現在の名目GDPは物価高で実力以上に押し上げられており、物価変動の影響を除いた実質GDPとの格差が鮮明になっています。円安の進行が物価を上昇させ、家計の実質所得は目減りして消費支出の低迷を招いているのが現状です。そのため、すでに日本経済がスタグフレーションに陥っていると警鐘を鳴らすエコノミストも存在します。(榊茂樹「スタグフレーションに陥っている日本経済」『世界経済評論』No. 3500、2024年7月)日銀は金融正常化の利上げを進める方針ですが、物価高騰を抑制するため急速に利上げを行えば景気を冷え込ませるというジレンマを抱えており、慎重な対応が求められています。
<https://www.doyu.jp/topics/topics-28226>     

(2026年6月15日)

現在の日本はスタグフレーションか?

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