求人や採用の“ミスマッチ”は、企業と求職者双方のニーズにズレが生じていることによって起こります。特に、業務内容や職務内容に“ミスマッチ”が生じする場合が多いと言われています。その要因として、企業からの情報不足や、企業と求職者相互の理解不足があげられます。厚生労働省によれば、日本はOECD諸国の中で“ミスマッチ”率が最も高い水準となっています。
“ミスマッチ”にはいろいろなケースがあります。企業が求職者に良い点しか伝えてない場合。求職者が企業の良いところばかりを聞き、期待を膨らませて入社すると、現実とのギャップに悩むことになります。企業側は、転勤が多いことや残業が発生することなど、求職者にとってマイナス・イメージとなる情報も正直に伝えるべきです。企業と求職者の相互理解ができていない場合。採用に至るプロセスには、履歴書、筆記試験、面接などの、さまざまな段階があります。ところが、企業にとって、求職者の長所や経験を明確に掴むことは易しいことではありません。特に、企業側が求職者のパーソナリティや性格までも理解することは難しい問題です。また求職者も、企業側に悪い印象を与えないようにと思い、大切な給与や休暇についての質問を控えてしまったりすることがあります。企業と求職者の十分な相互理解は“ミスマッチ”をなくすために欠かせません。
しかし、職場環境や人間関係は入社後にしか分かりませんので、入社後に“ミスマッチ”を新入社員が感じた場合、その解消に向けたフォローも重要なことだと思います。
(河内)
§ミスマッチをなくそう!§【代表コラム】