代表取締役 河内信幸
§金利とは?§
金利とは、お金を貸し借りする際に発生する利子(利息)の割合のことで、「年率○%」のように表します。お金を預ける場合は受け取る対価(利息)の率を、お金を借りる場合は支払う対価の率を指しています。銀行預金では金利が高いほど受け取る利子が増えますが、その一方で、ローンなどでは金利が高いほど支払う利息が増えることになります。たとえば、500万円を年利2%で借りると、1年間で10万円の利息が発生する、というように計算されます。金利は経済の動向(消費や投資)を調整する重要な役割を担っており、金融商品を選ぶ時や経済ニュースを見る際に注目するべきポイントの一つです。
金利には大きく分けて短期と長期があり、短期金利(short-term interest rate)は償還期間の短い債券など期間の短い金融資産や負債の金利、長期金利(long-term interest rate)とは償還期間の長い債券や満期までの期間が長い金融資産や負債の金利を指しています。通常は、期間が1年超を長期金利と呼び、1年以下を短期金利と呼びます。
§長期金利の動向§
日本銀行は、長年にわたって続いた超低金利政策から、物価と賃金の循環を確認しつつ段階的な利上げを進めるステージに入っています。日本では、残存期間が10年の国債を長期国債と呼び、その金利が代表的な長期金利です。長期金利は、長い償還期間のため、物価変動の予測に左右されやすく、“経済の体温”のような指標と言われています。短期金利は日銀の政策金利に直接的に連動しやすいのですが、長期金利は、将来の経済動向や物価水準に関わる予測をより強く反映すると言われています。そのため、長期金利は景気が悪くなれば低くなり、景気が良くなれば高くなるという傾向にあります。
『日本経済新聞』によると、2026年に入り、1月14日午前の国内債券市場で長期金利が上昇(債券価格は下落)し、新発10年物国債の利回りは前日比0.020高い2.180%をつけました。これは、1999年2月以来およそ27年ぶりの高い水準です。高市首相が早期の衆議院解散に踏み切るとの見方が広がり、財政悪化の懸念から長期金利には上昇圧力がかかりやすいモードに入っています。現在、総選挙で自民党が勝利すれば、積極財政を推し進めて財政が悪化するとの警戒感も強まっており、円安の進行が日銀の利上げを後押しするとの思惑も金利上昇を促しています。
(2026年1月15日)