「スクナビ」の代表、河内でございます。
§グローバル社会の広がり§
世界は、21世紀に入るとともにグローバリゼーションの時代に突入しました。その結果、情報はもちろんのこと、モノやカネが世界中に飛び交い、ヒトの移動が国際化するボーダレス社会となりました。しかし、このような国際化の時代、グローバル・エコノミーの時代は、かえって世界中の人々の生活格差を広げ、ヒトとヒトとのつながりを希薄にしてしまっていることも否定できません。本当の国際化は、ヒトとヒトとのつながりを深めることでしか実現できないと思います。SDGs(持続可能な開発目標)も、ヒトとヒトとの思いやりやつながりが深まらなければ実現できないのではないでしょうか?
§「スクナビ」の新しさ§
私たちの「スクナビ」は、学生さんが“すくすく伸びる”とか、学生さんの就職活動を支援する“スクール・ナビゲーション”などのイメージで発足しました。「スクナビ」は、大学教員とその関係者によって設立された逆求人サイトで、学生さんとの距離が近い人材採用サイトでございます。通常の求人サイトは企業の情報を掲載後は学生さんの応募を待つだけの状態になりますが、「スクナビ」では学生さんに有益な自己PRをしていただき、企業側の皆様はそうした学生さんに積極的なアプローチができます。そのため逆求人サイトと呼んでいます。私は40年以上大学に勤務し、長い間、多くの大学生の皆さんと接してきました。言うまでもなく、学生さんにとって就職活動は将来の進路を決めるとても重要なものであります。就職活動によって学生の皆さんは社会を見る眼を養い、仕事に向かう姿勢を身に付けるわけです。そのため、充実した就職活動を続けた学生さんは、とても大人っぽくなり、たくましく成長する場合も多く見られます。「スクナビ」は、このような人間的な成長を心から祈念しております。
§「スクナビ」の人間力§
しかし時々、卒業して間もない方から会社を変わりたいと、電話がかかってくることがあります。その多くは、仕事の内容が自分のイメージと違っており、やりがいが見つからないというものです。これは俗にいうミスマッチでありまして、私としてはもう少し我慢してやりがいを見つけるようにとアドバイスするのですが、なかには大手の企業に簡単に入社しても、仕事上の悩みが深刻な場合もあります。こうした事態は、企業側にとっても卒業生の皆さんにとっても不幸なことでして、両者の間に十分な意思疎通ができていなかったためだと思います。私たちは、「スクナビ」を通して人間的なつながりを深め、このようなミスマッチを解消してほしいと願っております。私は大学で就職委員も務めたことがありまして、中小企業の人事担当者の皆様ともお話する機会を多く持ってまいりました。人事担当者の皆様からは、学生さんがどうしても大手のブランド企業に惹かれることが多く、中小企業側は人材確保の土俵になかなか上がれないため、良い人材を思うように確保できない、長く勤務してくれる人材育成に取り組めない、というジレンマに悩まされているという本音が聞こえてきます。私たちの「スクナビ」は、特に中小企業の皆様の採用や人材育成を重視しておりますので、学生さんも期待して「スクナビ」に登録して、有望な仕事を見つけてほしいと思います。
§「スクナビ」の地域振興§
最近の学生さんの中には地元志向の方も多く、大手のブランド企業でなくても、やりがいのある仕事に就きたいという学生さんが増えております。地元でやりがいのある仕事に就きたいという学生さんはかなりいるのに、人材確保が思うようにできないという現実は、コロナ過が落ち着いてきた今、これからますます深刻になるような気がいたしております。学生と企業はお互いにパートナーですので、「スクナビ」を通して学生さんは充実した就職活動を行い、中小企業の皆様は良い学生さんの採用を実現してほしいと思います。中小企業の皆様が良い人材を確保し、学生さんが有望な仕事に就くことは、地域の振興や活性化にもつながります。私たちの「スクナビ」は、このような地域振興と中小企業支援を進めてまいります。「スクナビ」は「学生と企業の思いをつなぐ」ためのコーディネーター役を果たします。どうぞ、よろしくお願いいたします。
代表取締役 河内信幸